2012年08月

ドイツ・フランス行政視察④ フランクフルト国際空港

2012-08-27 09:57:55 写真1ドイツの国際ハブ空港といえば、フランクフルト国際空港。数時間ですが現地を視察。わが大阪府には関西国際空港という空港があり、まだまだハブ空港しての昨日は低い。

シンガポールのチャンギ国際空港と今回のフランクフルト国際空港、共通して言えることは市街地から近いということ。ということは、そこにヒト・モノ・カネが集まる施設を作れば経済効果も大きい。
しかし他の空港に比べ、関西国際空港は市街地から遠いというデメリットもあるがさらに開発によって空港を広げることができるというメリットもある。2012-08-27 10:11:17 写真1

もう一つ騒音振動の問題。市街地から夕方の空を見上げると飛行機雲が縦横に浮かんでいた。市街地もドイツ語で空港反対の横断幕がされていた。そして、対策費360億円ほど対策費がかかっているとのこと。

メリットでメリット両方である。関空は市街地に建設するという選択肢を取ったわけであるから、この交通アクセス、リニアなどのインフラ整備が急がれる。空港単体だけでは機能しない。
カジノ、ビジネスツールズム、国際会議場や見本市。他の国々では先行してされていることである。日本に諸外国から投資を増やし、雇用を創出、国際的な競争力をつけるためにも空港・周辺地域の開発を一体的に必要があるでしょう。

ドイツ・フランス行政視察③ ドイツのエネルギー政策について

ドイツ・ヘッセン州環境省訪問
2012-08-22 13:00:01 写真1ドイツのエネルギー政策。この問題を考える時に福島の事故を忘れてはなりません。
意見交換の中でも担当の方から福島を契機に脱原発の動きが加速したとのこと。今回の視察の中でもエネルギー・電力料金問題については大きなウェイトを占めています。

現在のドイツでは原発の稼働はゼロ。2009年ごろまでは発電量の45%を原発が賄っていましたが、これが火力発電、買電、再生可能エネルギーへシフトしてきています。
買電▷これは日本では考えられませんが外国、特にフランスから電気を購入。島国の日本ではこの考え方はできません。
しかしさらに突っ込んでみると、このフランスの電気は原発で発電したものが送電されてきているという矛盾も含んでいます。隣国が事故を起こしたら元も子もないないと思いますが。。

3・11の後のヘッセン州の脱原発の動きは早かった。福島の後、2〜3日後には全ての原発を封鎖。
ブッフェ州首相が即エネルギーサミットを開催し、本年の5月にエネルギー立法が成立。再生可能エネルギーへ舵を切ったとのこと。
再生可能エネルギーの中でもドイツでは風力発電、太陽光発電、バイオマスを中心に据えています。

再生可能エネルギーの活用については、地形や地域の特性が大きく影響してきます。
日本ではメタンハイドレードが和歌山県、能登半島の沖合に埋蔵されていること、火山立国であることから地熱発電が有効性が高いと考えます。いづれも技術的な問題や地熱のある場所が国定公園に多いという問題があるため、中長期的なエネルギー源デスね。

(メタンハイドレート(英: methane hydrate)とは、メタンを中心にして周囲を水分子が囲んだ形になっている包接水和物である。低温かつ高圧の条件下で、水分子は立体の網状構造を作り、内部の隙間にメタン分子が入り込み氷状の結晶になっている。メタンは、石油や石炭に比べ燃焼時の二酸化炭素排出量がおよそ半分であるため、地球温暖化対策としても有効な新エネルギー源であるとされる(天然ガスも参照。)が、メタンハイドレートについては現時点では商業化されていない。化石燃料の一種であるため、再生可能エネルギーには含まれない。)

私が今回質問したのは、なぜそこまで脱原発3号機が早かったのか国民の理解されたのかという点が一点。これはチェルノブイリの影響が大きいとのこと。陸続きでつながっているため国民は敏感なんだそうです。
後日、別の場所で裏話はきくのですが。。

次に原発をなくし、再生可能エネルギーにしてまだまだ占める割合は低い。再生可能エネルギーが割合を増やすまでは火力発電に頼らざるを得ない。ドイツは石油に比べ、コストが安い一方二酸化炭素の排出量の多い石炭での火力発電の割合が増えているが、ーこの点について質問しました。
答えは再生可能エネルギーまでのブリッジ政策とのこと。将来の二酸化炭素を減らすために今は仕様がないとの見解だそうです。
どれを選択するか、一長一短があり日本の意見集約が急がれます。

ドイツ・フランス行政視察② ヘッセン州議会訪問

2012-08-21 19:59:17 写真1視察2日目の予定はヘッセン州議会の訪問から。
ここはかつてこの地を支配していた公爵の城郭。18〜19世紀ものもだそうです。現在の議場と城郭は内部で通り抜けがが可能で一瞬でタイムスリップする感覚が味わえるとともに、ここが過去から現代にいたる政治の中心地ということを感じました。
2012-08-21 19:50:00 写真1旧、城郭部分は絢爛豪華。赤絨毯、名画がびっしり。
2012-08-21 19:50:59 写真1ヘッセン州では5つの政党により議会がなっています。キリスト教民主同盟、ドイツ自由民主党、みどりの党、社会民主党、リンク(左翼党)。

州議会は定数110議席の小選挙・比例代表併用制。議員の報酬は7143ユーロ、日本円では月額72万円程度でしょうか。州人口が600万人、大阪府が880万人なので、月額としては大阪府議会のほうが安いですね。
市議会議員は無報酬のボランティア議員の名誉職。やっている内容が全く違うので日本と一概には比較できませんが、地元の市議会の報酬もやっている内容と比較して抜本的に見直すベキでしょう。

私は意見交換の中で、選挙制度の問題と州と群及び市では二重行政がないのかという点について質問しました。
選挙制度については割愛しますが、ヘッセン州では州と郡、市の権限がきっちりと役割分断されているとのこと。
大阪府市のような二重行政はないようです。大阪もきっちりと国と広域自治体、基礎自治体の役割分担をし、地元のことは地元で決める。この自立できる地方をめざし、地元のことは地元で決めるという考えを定着させたいものです。

ドイツ・フランス行政視察① 在フランクフルト日本国総領事館 訪問

2012-08-21 19:55:30 写真18月19日、大阪維新の会府議会議員団でのドイツ・フランス行政視察初日。
大阪とドイツの時差は約7時間。12時間近くのフライトの後、フランクフルト入り!早速、同僚の置田議員と迷子になってしまいました。

休憩のあと、在フランクフルト日本国総領事館公邸にて重枝豊英(しげえだ・とよえい)領事と現地政治経済情勢等のお話と食事をご一緒させていただきました。

ドイツにての邦人の皆さんの邦人保護、在外選挙等諸業務等はもちろんのこと、領事、金融、文化などフランクフルトを含むドイツ3州と日本の緊密な関係をつくるためにご努力されていました。
これはもちろんのこと、領事はフランクフルトにくる前に2年間、大阪府庁で勤務されていたとのことから大阪に思い入れがある方です。

経済不況の中で自信を失っている日本国、日本の元気を取り戻すには東京だけでなく地方からが必要とのこと。その地方の中でも大阪が元気を取り戻し発展すれば他の地方も発展するし、日本も元気を取り戻す。われわれ維新の会の想いと同じでした。

ドイツでの政治経済の話のほか、エネルギー問題、歴史についてのドイツでの認識など多方面に渡りご意見を伺えたことは財産であると感じます。
明日から本格的な視察、時差ぼけに負けず頑張ります!